三麻 七対子の追いかけ基準



メンツ手で先制リーチに追いかけリーチをするかどうか判断を下すには、自分の手の価値をガリ素点に落とし込み、それが(両面or愚形/北の枚数/牌の危険度)のそれぞれ要求打点を上回ってるかどうかで比較すればいい


例えば天鳳三麻のツモ損ありルールにおいて子の両面リーチのみのアガリ素点は2800点であり先制リーチが入っていればリーチ棒込みで3800点となることがデータで勝つ三人麻雀のp10716-2からわかるが、p10616-1より親の北2枚抜きリーチに対して放銃率0%の宣言牌で追いかけリーチをする時の要求打点は2700点であるため、安全牌を切るので有れば追いかけ有利であるということがわかる


愚形おいかけリーチや他にも両面or愚形副露手でも同様の作業で押し引きを判定することができるが、データで勝つ三人麻雀では七対子のアガリ素点の記載がなくまたそれに関する記事を探してみたが見当たらなかったため、メンツ手のアガリ素点の導出方法をもとに七対子リーチのアガリ素点を算出してみることにした。1発とツモ割合はそのまま表16-2で使われている値を利用し裏は26%(7/27)で計算した。


1発割合32%

ツモ割合44%

裏裏割合26%(メンツ手の場合は裏1割合28%裏裏割合6%3割合2%)


そもそもここの仮定が誤りの可能性あり



【結論】


ガリ素点の導出過程のメモは下記

追いかけ愚形リーチの要求打点はp12318-1を参照し、重要そうな情報だけ抽出

導出したアガリ素点にリーチ棒1000点を加算



子リーチ七対子5800+1000→6800


見方

子北0/20%→7000

⇔相手が0枚抜きで放銃率20%の牌を勝負するときの要求打点が7000


子北0/20%→7000

子北0相手にはだいたいおいかける

子北北/5%→6900

安牌切りなら子北北でもおいかけ可能

親北0/10%→6600

序盤の無筋なら親北0にも追いかけられる

親北1/0%→6000

安牌切りなら親北1にも追いかけられる


子リーチ七対子ドラ8300+1000→9300


子北1/20%→9500

子北1相手にも1/5までいけてしまう

親北0/20%→9300

親北0相手にも1/5までいけてしまう

親北/5%→9300

安牌切りならチートイドラ1親北北に追掛


子リーチ七対ドラ2 10300+1000→11300


子北北/20%→11900

 チートイにドラドラ有れば危険牌を押してでも子相手には基本追いかける

親北1/15%→10900

チートイにドラドラ有れば親北1にも中盤で無筋を押して追いかけられる

親北/10%→11400

チートイドラドラなら親北北相手でも序盤なら無筋を押せる


子リーチ七対ドラ3 12100+1000→13100


親北1/20%→13000

チートイにドラ3有れば親北1にも追いかけられる

親北/15%→13700

チートイドラ3あれば親北北に中盤に無筋を押してでも追いかけられる


親リーチ七対子8300+1000→9300


子北1/20%→7700

子北1相手には七対子のみで追いかけられる

子北北/20%→9700

親の七対子のみは子北北を含め基本子相手にはリーチして追いかけでOK


親リーチ七対ドラ2 11100+1000→12100


子北北/20%→9700

親の七対子にドラ1有ればなおさらリーチして追いかけでOK




【具体例】


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自分の手が七対子ドラドラでアガリ素点はリーチ棒込みで11300となる。子の七対子ドラドラは北1枚抜き抜きの親に15%の牌を勝負することができる。今相手は親北1枚抜きで残り9筋なので宣言牌の一枚切れの字牌の放銃率は3%ほどなためリーチしても見合うということになる


※東か白単騎のどっちがいいかはわからないが今回は左からのであがり期待で親に刺さってしまうと高い東を勝負した

※ダマの方が有利かどうかはわからないが、ダマ時の七対子ドラドラのアガリ素点を同様に計算することで少なくともプッシュするべきかどうかの判断を下すことはできる


誤りがあったり、既に世に出回ってる情報などがありましたら是非教えてください



【以降計算過程】


1発が32%

ツモ44%

1 28%

裏裏 6%

3 3%


自分の計算方法が正しいか判別するために、子のツモ損あり40符のリーチのみのアガリ素点を計算し2800と一致することを確かめる


1発 68%

ロン 1300  ツモ1500←44%

0 63%

1 2600 3000 28%

2 5200 6000 6%

3 8000 6000 3%


0.68

×(0.56×(0.63×1300+0.28×2600+0.06×5200+0.03×8000)

ツモ

+0.44×(0.63×1500+0.28×3000+0.06×6000+0.03×6000)


0.68

×(0.56×(819+726+312+240)

ツモ

+0.44×(945+840+360+200)


0.68×(1174+1031)

→1499…(a)



1発ロン 2600  1発ツモ 3000


1 5200 6000

2 8000 6000

3 8000 9000


0.32

×(0.56×(0.63×2600+0.28×5200+0.06×8000+0.03×8000)+0.44×(0.63×3000+0.28×6000+0.06×6000+0.03×9000)


1638+1456+480+240

2135


1890 +1680+360+270

1844


0.32×(2135+1844)

→1274…(b)


(a)(b)より1499+1274→2773


16-2にある2800とほぼ一致




①リーチ七対子


1


0.68

ロン

×(0.56×(0.74×3200+0.26×8000)

ツモ

+0.44×(0.76×4800+0.26×9000)


2368+2080 2490

3648+2340 2634

3484


1


0.32

ロン

×(0.56×(0.74×6400+0.26×12000)

ツモ

+0.44×(0.74×6000+0.26×9000)


4736+3120 4400

4440+2340 2983

→2362


リーチ七対子のアガリ素点5800


②リーチ七対子ドラ

0.68

ロン

×(0.56×(0.74×6400+0.26×12000)

ツモ

+0.44×(0.74×6000+0.26×12000)


4736+3100 4388

4440+3120 3326

5245


1

0.32

ロン

×(0.56×(0.76×8000+0.26×12000)

ツモ

+0.44×(0.76×9000+0.26×12000)


6080+3120 5152

6840+3120 4382

3051


リーチ七対子ドラの上がり素点8300


③リーチ七対子ドラドラ


0.68

ロン

×(0.56×(0.8×8000+0.2×12000)

ツモ

+0.44×(0.8×9000+0.2×12000)


6080+3120 5152

6840+3120 4382

→6483


1

0.32

ロン

×(0.56×(0.8×12000+0.2×16000)

ツモ

+0.44×(0.8×9000+0.2×12000)


9170 7476

6840 3120 4382

→3794


リーチ七対子ドラドラのアガリ素点は10300


③子リーチ七対子ドラ3


0.68

ロン

×(0.56×(0.8×12000+0.2×16000)

ツモ

+0.44×(0.8×9000+0.2×12000)


9120+4160  7436

6840+3120 4382

8036


1

0.32

ロン

×(0.56×(0.8×12000+0.2×16000)

ツモ

+0.44×(0.8×12000+0.2×12000)


 9120+4160 7436

9120+3120 5385

4100


リーチ七対子ドラドラのアガリ素点は12100



④親リーチ七対


0.68

ロン

×(0.56×(0.8×4800+0.2×12000)

ツモ

+0.44×(0.8×6400+0.2×12000)


3648+3120 3790

4864+3120 3417

4901


1

0.32

ロン

×(0.56×(0.8×9600+0.2×18000)

ツモ

+0.44×(0.8×8000+0.2×12000)


7296  6706

6080 4048

→3441


リーチ七対子ドラドラのアガリ素点は8342



⑤親リーチ七対子ドラ1


0.68

ロン

×(0.56×(0.8×9600+0.2×18000)

ツモ

+0.44×(0.8×8000+0.2×12000)


6316+3872

→6925


1

0.32

ロン

×(0.56×(0.8×12000+0.2×18000)

ツモ

+0.44×(0.8×12000+0.2×16000)


7392+5632

→4167



リーチ七対子ドラドラのアガリ素点は11100